WordPress推奨環境は以下の通りですが、作成時間が古く運用時間が長いサイトでは推奨環境に適合しない場合も多くなっています。
PHP バージョン 7.4 以上。
MySQL バージョン 5.7 以上、または MariaDB バージョン 10.3 以上。
HTTPS 対応
サイトヘルスチェックを行ってみると、下記警告が表示されている場合が多くあります。
古いデーターベースサーバー
SQL サーバーは、WordPress がサイトのコンテンツや設定を保存する際に使用するデータベースとして必要なソフトウェアです。
最適なパフォーマンスとセキュリティのため MySQL バージョン 5.7 以上の使用を検討してください。
使用上問題ない場合はそのままにしていく場合もありますが、できればバージョンアップを行っておきたいものです。
MySQL バージョンアップ
MySQL バージョンアップは、PHPが実装しているツールのphpMyAdminを使用すれば比較的簡単に行えます。
【参考】お名前.comのように更新サービスを提供しているサーバーもあります。
バージョンアップは、バージョンが新しい新規DB作成後に旧DBの内容を移行しWordPressの接続を切り替えるという手順で行います。
更新イメージは、下図の通りになります。
MySQL バージョンアップ手順詳細
DBエクスポート
phpMyAdminにログイン。
wp-config.phpより、以下を確認しphp My adminへログインする。
データベースのユーザー名
データベースのパスワード
MySQL のホスト名
データベーステーブルの接頭辞
/** WordPress のためのデータベース名 */
define('DB_NAME', 'L*********-********');
/** MySQL データベースのユーザー名 */
define('DB_USER', 'LAA0727675');
/** MySQL データベースのパスワード */
define('DB_PASSWORD', '**********');
/** MySQL のホスト名 */
define('DB_HOST', 'mysql***.***.*******.***');
/** データベースのテーブルを作成する際のデータベースの文字セット */
define('DB_CHARSET', 'utf8');
/** データベースの照合順序 (ほとんどの場合変更する必要はありません) */
define('DB_COLLATE', '');
・・・・・・
**
* WordPress データベーステーブルの接頭辞
*
* それぞれにユニーク (一意) な接頭辞を与えることで一つのデータベースに複数の WordPress を
* インストールすることができます。半角英数字と下線のみを使用してください。
*/
$table_prefix = 'wp4_';
エクスポート情報の詳細にチェックを入れる。
DEOP TABLE/VIEW/PROCEDURE/FUNCTION/EVENT コマンドを追加するにチェックを入れる。
下記条件でエクスポート実行。
エクスポートするデータベーステーブル接頭辞【※1】を持つDBを選択。
①ファイルmysql***_***_******_***.sqlを保存。
新verデーターベースを作成
phpMyAdminからログアウト
DBインポート
phpMyAdminにログイン。
①のファイルをインポート
wp-config.phpを作成したサーバー向けに書き換え
/** WordPress のためのデータベース名 */
define('DB_NAME', 'L*********-new*****');
/** MySQL データベースのユーザー名 */
define('DB_USER', 'LAA0727675');
/** MySQL データベースのパスワード */
define('DB_PASSWORD', 'new*******');
/** MySQL のホスト名 */
define('DB_HOST', 'mysql***.***.*******.***');
/** データベースのテーブルを作成する際のデータベースの文字セット */
define('DB_CHARSET', 'utf8');
/** データベースの照合順序 (ほとんどの場合変更する必要はありません) */
define('DB_COLLATE', '');
・・・・・・
【※1】テーブル接頭辞
データベースの中でサイトごとに保存場所を区別するために使用する文字列。